雀の涙

すずめのなみだ

ごくわずかな量のたとえ。

🐱 動物

意味・由来

「雀の涙」(すずめのなみだ)

【意味】

「雀の涙」とは、ごくわずかな量のたとえです。雀のように小さな鳥が流す涙はほんの微量であることから、非常に少ない金額や分量を表現するときに使われます。特に金額について「雀の涙ほどの給料」「雀の涙程度の値引き」のように使うことが多いです。

【由来・語源】

雀は日本で最も身近な小鳥の一つで、体重は約25グラム程度です。その小さな鳥が涙を流すとすれば、その量は想像を絶するほどわずかでしょう。実際には鳥類が涙を流すかどうかは別として、「小さな鳥の涙」という詩的なイメージが、少量のたとえとして定着しました。江戸時代から使われている表現で、特に金銭に関する文脈でよく登場します。

【使い方のポイント】

何かの量が少なすぎることを嘆く場面で使います。「給料が雀の涙で…」「ボーナスが雀の涙ほどだった」など、期待に対して実際が少なすぎたときの落胆を表現するのに最適です。ユーモラスな響きがあるため、深刻な場面よりも、軽い愚痴やぼやきの文脈で使うのが自然です。大量のものについて「雀の涙」と言うのは明らかに不適切で、客観的に見ても少ない量に使うべきです。

【例文】

《ビジネスシーン》

コスト削減で残業代を雀の涙ほどに抑えたが、代わりにモチベーションも急降下した。短期的な経費削減が長期的な生産性低下を招くことを、経営陣は認識すべきだ。

《日常会話》

お年玉の予算を聞いたら、雀の涙くらいしかもらえないみたい。でもまあ、もらえるだけありがたいか。

《作文》

被災地への支援金が「雀の涙」で終わってしまうのは、関心が薄れるスピードの速さに原因がある。発生直後は多くの寄付が集まるが、復興に最も支援が必要な時期には、世間の注目はすでに次の話題に移っていることが多い。

【類似表現との違い】

「微々たる」は量や程度がわずかであることの形容詞で、比喩的な表現ではありません。「焼け石に水」は少なすぎて効果がないことを表し、「雀の涙」よりも問題解決の文脈で使われます。「猫の額」(ID:27)は面積の狭さ、「雀の涙」は量の少なさと、たとえる対象が異なります。英語では a drop in the bucket(バケツの中の一滴)が近い表現です。

【豆知識】

鳥類には涙腺はありませんが、「ハーダー腺」という目を保護する分泌腺があり、目の表面を潤す液体を分泌しています。つまり厳密には鳥も「涙のようなもの」を出しますが、感情的に涙を流すことは確認されていません。なお、雀は世界中に広く分布する鳥で、人間の居住地の近くに好んで住みます。日本の雀(スズメ)は人間との共生の歴史が長く、米を食べる害鳥とされる一方、害虫を食べる益鳥としての側面も持っています。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「雀の涙」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「雀の涙」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「雀の涙」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

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クイズ

「雀の涙」の意味として正しいものは?

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