意味・由来
「青天の霹靂」(せいてんのへきれき)
【意味】
「青天の霹靂」とは、晴れ渡った青空に突然雷が落ちるように、まったく予想していなかった重大な出来事が突然起こることを意味する表現です。良いことにも悪いことにも使えますが、特に衝撃的な出来事、驚天動地のニュースに対して使われることが多いです。「まさかこんなことが起きるとは」という驚愕の感情を端的に表す言葉です。
【由来・語源】
中国・南宋の詩人・陸游の詩「九月四日鶏未鳴起作」に含まれる「青天に霹靂を飛ばす」という表現が出典です。「霹靂」とは激しい雷鳴のことで、「青天の霹靂」は文字通り「青空からの雷」を意味します。気象学的には、実際に晴天時に雷が発生することは稀ですが全くないわけではなく、遠方の積乱雲から放電された雷が、雲のない地域に落ちることがあります。この現象は英語でも bolt from the blue と呼ばれており、洋の東西を問わず「予想外の衝撃」の象徴とされています。
【使い方のポイント】
本当に予想外だった出来事に対してのみ使うのが適切です。ある程度予測できた事態に使うと大げさに聞こえます。人事異動、突然の訃報、予想外の合格・不合格、思いがけない告白など、人生を変えるような出来事に使うと効果的です。「寝耳に水」と混同されやすいですが、「青天の霹靂」の方がより衝撃度が高い場面に適しています。
【例文】
《ビジネスシーン》
業績好調だった取引先が突然倒産したという知らせは、まさに青天の霹靂だった。つい先週まで通常通りの取引をしていただけに、信じられない思いだ。
《日常会話》
いつも健康だった父が突然入院したのは、家族にとって青天の霹靂だった。幸い大事には至らなかったが、定期健診の大切さを痛感した。
《作文》
パンデミックの到来は世界にとって青天の霹靂であった。しかし振り返れば、感染症の専門家たちは何年も前から警鐘を鳴らしていた。真の「青天の霹靂」は存在しないのかもしれない。我々が兆候を見落としていただけなのだ。
【類似表現との違い】
「寝耳に水」は不意の知らせに驚くことを意味しますが、衝撃の度合いは「青天の霹靂」の方が格段に大きいです。「晴天の霹靂」と書くこともありますが、正式には「青天」が正しいとされています。「藪から棒」は脈絡なく突然のことをする様子を表しますが、衝撃的な重大事にはあまり使わず、日常的な唐突さに使う軽い表現です。「驚天動地」は天地を驚かすほどの大事件を意味し、衝撃度は「青天の霹靂」と同等ですが、やや文語的です。
【豆知識】
「青天の霹靂」は日本のビール「アサヒスーパードライ」のCMキャッチコピーではありませんが、青森県産のブランド米の名前として採用されています。2015年に登場した「青天の霹靂」は青森県初の特A評価を獲得し、インパクトのあるネーミングで話題を呼びました。なお、実際の「晴天雷(かんらい)」は年間数回程度発生するとされ、雷雲が見えない場所に雷が落ちるため、事前の予測が非常に難しい危険な現象です。「晴天でも雷は落ちる」という事実は、このことわざの教訓をさらに強化するものと言えるでしょう。
使い方・例文
今回のプロジェクトは「青天の霹靂」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。
「青天の霹靂」って昔の人はうまいこと言ったよね。
「青天の霹靂」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。
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クイズ
「青天の霹靂」の意味として正しいものは?