持つべきものは友

もつべきものはとも

困った時に頼りになるのは友人。

🤝 人間関係

意味・由来

「持つべきものは友」(もつべきものはとも)

【意味】

「持つべきものは友」とは、人生において本当に頼りになるのは友人であり、困ったときに助けてくれる友がいることはかけがえのない財産だという意味のことわざです。お金や地位よりも、信頼できる友人を持つことの方が価値があるという考え方を表しています。友情の大切さを端的に言い表した、温かみのある表現です。

【由来・語源】

日本で古くから使われていることわざですが、明確な出典は不詳です。「持つべきものは〇〇」という構文は他にも「持つべきものは金」「持つべきものは子」など様々な変形が存在しますが、「友」が最も広く定着しています。友情を重んじる精神は古今東西に見られますが、日本では特に鎌倉時代の武士社会における「義」の精神や、庶民の間の「持ちつ持たれつ」の文化の中で、友の大切さが強く意識されてきました。

【使い方のポイント】

友人に助けてもらった後の感謝の気持ちを込めて使うのが最も自然です。「やっぱり持つべきものは友だね」と実感を伴って語る場面が多いです。また、友人関係を大切にしようという一般論として使うこともできます。注意点として、このことわざはあくまで友情の価値を称える表現であり、「友人がいない人」を否定する意図では使わないよう配慮が必要です。

【例文】

《ビジネスシーン》

急なシステム障害で途方に暮れていたとき、前職の同僚がすぐに駆けつけて復旧を手伝ってくれた。持つべきものは友だと心から感じた瞬間だった。

《日常会話》

引っ越しの手伝いを頼んだら、友達が5人も来てくれて半日で終わった。持つべきものは友だよ。本当にありがたい。

《作文》

持つべきものは友ということわざは、友人関係が物質的な利害を超えた精神的なつながりであることを示している。損得勘定なしに力を貸してくれる友の存在は、人生のあらゆる局面における心の支えであり、どんな財産にも代えがたいものだ。

【類似表現との違い】

「遠くの親戚より近くの他人」は近くの人の方が実際に頼りになるという距離に基づいた教訓ですが、「持つべきものは友」は距離に関係なく友人の存在そのものの価値を語っています。「朋友信あり」は孔子の五倫のひとつで、友人関係には信頼が不可欠という教えですが、やや格式張った表現です。英語の A friend in need is a friend indeed(困ったときの友こそ真の友)は困難な状況での友情に焦点がありますが、「持つべきものは友」は日常的な感謝も含む、より幅広い表現です。

【豆知識】

「持つべきものは友」は、日本のテレビドラマや映画で最も頻繁に引用されることわざのひとつです。特に友情をテーマにした少年漫画では、このことわざの精神が物語の核となっている作品が多数あります。社会学の研究では、友人のネットワークは健康寿命にも影響することが示されており、良好な友人関係を持つ人はそうでない人に比べて死亡リスクが低いという研究結果もあります。「持つべきものは友」は感情的な価値だけでなく、科学的にも支持される教訓なのです。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「持つべきものは友」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「持つべきものは友」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「持つべきものは友」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

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クイズ

「持つべきものは友」の意味として正しいものは?

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