目を皿にする

めをさらにする

目を大きく見開いて探す

👋 体

意味・由来

「目を皿にする」(めをさらにする)

【意味】

「目を皿にする」とは、何かを必死に探したり、注意深く見たりするために目を大きく見開く様子を表す慣用句です。小さなものを見逃すまいと目を凝らす場面、大切なものを探して必死に辺りを見回す場面など、視覚を最大限に使おうとする状態を指します。皿のように平たく丸い形に目を見開くという比喩で、通常以上に目を大きく開けて注視している様子を視覚的に表現しています。驚きで目を開く「目を丸くする」とは異なり、意図的に・能動的に目を大きく開けているのが特徴です。探し物をする場面で特に多く使われます。

【由来・語源】

この慣用句は、目を皿(さら)のように大きく丸く見開くという比喩から生まれました。皿は平たくて丸い食器であり、目を限界まで見開いた様子が皿の形に似ていることからこの表現が生まれたとされています。江戸時代の文献にも見られる古い表現で、当時の皿は現代のものよりも小ぶりでしたが、目の形との対比としては十分なインパクトを持っていたようです。「目を皿のようにする」という言い方もあり、こちらのほうが比喩であることが明確です。身体部位を食器に例えるのは日本語の慣用句ではそれほど多くない手法で、そのユニークさがこの表現の印象深さにつながっています。

【使い方のポイント】

「目を皿にする」は、主に探し物や見落としを防ぐ場面で使います。「落としたコンタクトレンズを目を皿にして探した」「契約書の誤字を目を皿にしてチェックした」のように、注意深く何かを見る状況が典型的です。「目を皿のようにして」という形もよく使われ、こちらのほうがやや丁寧な印象があります。注意点として、美しい景色を鑑賞するような場面にはあまり使いません。あくまでも「見逃すまい」「見つけ出したい」という目的意識を持って目を見開く場面に使います。やや大げさな表現なので、ユーモラスなニュアンスを帯びることもあります。

【類似表現との違い】

「目を凝らす」は注意深く見つめることを表しますが、目を大きく開けるという視覚的イメージは含みません。じっと一点を見つめるニュアンスです。「血眼になる」は必死に探す様子を表し、「目を皿にする」よりも切迫感・必死さが強い表現です。「目を光らせる」は監視・警戒のニュアンスが強く、不正がないか見張るような場面に使います。「目を皿にする」は見張るというよりも探す行為に焦点があります。「目をこらす」は「目を凝らす」と同義で、暗いところや遠くのものをよく見ようとする意味です。

【豆知識】

「目を皿にする」の「皿」は、日本の伝統的な平皿をイメージしたものですが、実は英語にも似た表現があります。「saucer-eyed」(受け皿のような目)は驚いて目を丸くしている様子を表す表現で、洋の東西を問わず皿と目の形の類似性に着目していることが興味深い点です。また、人間の目は実際には真ん丸にはならず、どんなに見開いてもアーモンド型のままですが、慣用句の世界では誇張表現として「皿」が使われます。ちなみに、探し物の成功率は「注意の範囲」に大きく左右され、心理学では「選択的注意」と呼ばれています。目を見開いても視野は広がりますが、注意力が分散するため、実は効率が良いとは限らないのが面白いところです。

使い方・例文

ビジネス

提出期限が迫る中、担当者は目を皿にして書類の不備がないか確認した。

日常会話

落としたコンタクトレンズを目を皿にして探したよ。

作文

彼女は目を皿にして、広い会場の中から友人の姿を探し続けた。

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クイズ

「目を皿にする」とはどういう意味?

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