腰を折る

こしをおる

話や行動の途中で邪魔をする

👋 体

意味・由来

「腰を折る」(こしをおる)

【意味】

「腰を折る」とは、人の話や行動の流れを途中で遮って中断させることを表す慣用句です。「話の腰を折る」が最も一般的な形で、相手が話している最中に割り込んで話の流れを断ち切る行為を批判的に描写します。また、丁寧にお辞儀をするという文字通りの意味もありますが、慣用句としては前者の「中断させる」意味で使われることが圧倒的に多いです。コミュニケーションにおけるマナー違反として、会話や会議の場面で頻繁に言及されます。

【由来・語源】

「腰」は体の中心部であり、物事の中核や要を象徴します。「話の腰」とは話の中核・流れのことで、それを「折る」ということは、話の骨格を折ってしまう=話の流れを台無しにするという意味です。建物の柱を折れば建物が崩れるように、話の腰を折れば話の構造が崩壊します。一方、「腰を折る」の文字通りの意味は「腰を曲げてお辞儀をする」ことで、こちらは敬意の表現です。同じ表現が全く異なる二つの意味を持つ点が特徴的で、文脈による使い分けが求められます。

【使い方のポイント】

「話の腰を折る」が定型表現で、ほとんどの場合「話の」が前に付きます。「話の腰を折って申し訳ないが」は前置きとして使われ、中断の非礼を詫びつつも発言の必要性を示す表現です。ビジネスの会議では「恐れ入りますが話の腰を折ってよろしいですか」のように許可を求める形も使われます。基本的には否定的な行為を表すため、「話の腰を折らないでほしい」「腰を折るな」という禁止・要求の形でも使われます。お辞儀の意味で使う場合は「腰を折ってお辞儀をした」のように文脈を明確にする必要があります。

【類似表現との違い】

「水を差す」は順調に進んでいる物事に邪魔を入れることで、「話の腰を折る」が会話に特化しているのに対し、より広い範囲の妨害に使えます。「横槍を入れる」は外部から干渉することで、当事者以外が介入するニュアンスがあります。「口を挟む」は他人の話に割り込むことで、「話の腰を折る」に最も近い表現ですが、必ずしも話の流れを壊す意味は含みません。「話を遮る」は最も直接的な表現で、慣用句の修辞を含まない客観的な描写です。

【豆知識】

コミュニケーション研究では、「話の腰を折る」行為は文化によって許容度が異なることがわかっています。日本では話の腰を折ることはかなり失礼とされ、相手の話を最後まで聞くことがマナーとされています。一方、イタリアやブラジルなどの文化では、会話中に割り込むことは積極的な参加のサインとして肯定的に受け取られることがあります。会議の場面では「話の腰を折って恐縮ですが」という前置きが日本語特有の配慮表現として発達しており、相手の面目を傷つけずに発言する技術として重要視されています。英語の to cut someone off や to interrupt は直接的な表現で、日本語の「腰を折る」のような身体的比喩は含みません。

使い方・例文

ビジネス

話の腰を折って申し訳ないが、一つ質問がある。

日常会話

せっかくのいい話の腰を折らないでよ。

作文

上司が話の腰を折るたびに、会議の進行が滞った。

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クイズ

「腰を折る」の慣用的な意味は?

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