肩を落とす

かたをおとす

がっかりして落胆する

👋 体

意味・由来

「肩を落とす」(かたをおとす)

【意味】

「肩を落とす」とは、失望や落胆のあまり、がっかりして力が抜ける様子を表す慣用句です。期待していたことが叶わなかった時や、悪い結果を知った時の姿勢を描写します。実際に落胆した人は肩の力が抜けて肩が下がり、うつむき加減になります。この身体反応を言語化した表現で、視覚的にも落胆した人の姿を想像させる、描写力の高い慣用句です。

【由来・語源】

人が落胆した時、全身の力が抜けて肩が下がるという身体反応は万国共通です。英語でも drop one's shoulders(肩を落とす)は同じ意味で使われます。この自然な身体表現が言語化されたのが「肩を落とす」です。「落とす」は下方への移動を表し、気持ちが「落ちる」「沈む」と連動しています。日本語では「気落ちする」「落胆する」「落ち込む」など、精神的な落ち込みを物理的な下降で表す表現が多数あり、「肩を落とす」もこのパターンに属します。

【使い方のポイント】

「肩を落とす」は主に第三者の落胆を描写する際に使います。「彼は肩を落として帰っていった」のように、落胆した人の姿を視覚的に描写する文脈が最も自然です。自分について「肩を落とした」と過去形で使うこともできますが、現在進行形「肩を落としている」はやや不自然で、「落ち込んでいる」の方が自然です。注意点として、「肩を落とす」は一時的な落胆を表す表現であり、長期にわたる深刻な悲しみには「打ちひしがれる」「塞ぎ込む」などの方が適切です。

【類似表現との違い】

「がっかりする」は落胆の最も一般的な表現で、「肩を落とす」より広い場面で使えます。「意気消沈する」は気力が完全に萎えた状態で、「肩を落とす」よりも深刻です。「しょげる」は口語的なくだけた表現で、「肩を落とす」より軽い落胆にも使えます。「うなだれる」は頭を垂れる姿を表し、「肩を落とす」と同様に身体の姿勢で感情を描写しますが、こちらは恥じらいや絶望のニュアンスがより強いです。

【豆知識】

身体言語学では、肩の位置は感情状態の重要な指標とされています。自信のある人は肩を上げて後ろに引き、落胆した人は肩を前に丸めて下げるという傾向があります。FBIの元行動分析官ジョー・ナヴァロは著書の中で、肩の動きが嘘の検出にも役立つと述べています。良い知らせを聞いた時に肩が上がらない人は、内心では喜んでいない可能性があるというのです。「肩を落とす」という慣用句は、こうした非言語コミュニケーションの知見と完全に一致しており、人間の身体と感情の不可分な関係を言語として捉えた優れた表現です。

使い方・例文

ビジネス

不合格の通知を受け取り、彼は肩を落として帰っていった。

日常会話

せっかくのデートが雨で中止になって、肩を落としたよ。

作文

努力が報われなかった彼は肩を落とし、しばらく立ち上がれなかった。

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クイズ

「肩を落とす」とはどういう意味?

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