肩を持つ

かたをもつ

味方をして支持すること。

👋 体

意味・由来

「肩を持つ」(かたをもつ)

【意味】

「肩を持つ」とは、争いや議論において一方の味方をして支持することを意味する慣用句である。対立する二者のうち片方に加担し、その人の立場を擁護する行為を指す。中立であるべき場面で偏った支持をするニュアンスが含まれることが多い。

【由来・語源】

相撲が語源とされる説がある。力士が取り組む際に、片方の力士の肩を支えて助けるという動作から転じたとされる。また、けんかの場面で味方の肩を押さえて支える、あるいは肩を組んで味方であることを示すという身体的な行為が比喩になったとも考えられる。いずれにしても、「肩」を物理的に支える動作が、精神的な支持・味方をするという意味に発展した表現である。江戸時代には広く使われていた。

【使い方のポイント】

「誰かの肩を持つ」という形で使う。やや否定的なニュアンスを帯びることが多く、「なぜあの人の肩を持つのか」のように、えこひいきや偏りを指摘する文脈で使われやすい。ただし、「弱い者の肩を持つ」のように正義感からの支持を表す場合は肯定的にもなりうる。公平さが求められる場面(裁判、仲裁、教師の態度など)で片方に偏ることへの批判として特に効果的。

【例文】

《ビジネス》

部下同士のトラブルで、課長がいつも特定の社員の肩を持つのはチームの士気に関わる問題だ。

《日常》

兄弟げんかのたびに母が弟の肩を持つので、姉はいつも不満を感じている。

《作文》

人は無意識のうちに、自分と似た立場の人の肩を持ちがちである。公正な判断を下すためには、この傾向を自覚することが第一歩だ。

【類似表現との違い】

「味方をする」は最も直接的な同義表現で、ニュアンスは中立的。「肩を持つ」はえこひいきの含みがある。「肩入れする」は積極的に支援することで、金銭的・労力的な支援も含む。「加担する」は悪事に手を貸すという否定的なニュアンスが強い。「贔屓(ひいき)する」は特定の者を特別扱いすることで、不公平さの批判が明確。

【豆知識】

「肩」を使った慣用句も日本語には豊富にある。「肩を並べる」は対等の立場に立つこと、「肩の荷が下りる」は責任から解放されて安心すること、「肩身が狭い」は周囲に対して気まずく感じること、「肩で風を切る」は威勢よく歩くこと。身体部位の中でも「肩」は社会的な関係性(支える・並ぶ・重荷を背負う)を表す表現に多く登場し、人間関係の機微を身体感覚に結びつける日本語の特性がよく現れている。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「肩を持つ」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「肩を持つ」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「肩を持つ」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

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クイズ

「肩を持つ」の意味として正しいものは?

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