犬の遠吠え

いぬのとおぼえ

陰で強がりを言うこと。

🐱 動物

意味・由来

「犬の遠吠え」(いぬのとおぼえ)

【意味】

「犬の遠吠え」とは、臆病な者が相手のいないところで威張ったり悪口を言ったりすることのたとえです。面と向かっては何も言えないのに、陰では強気な態度を取る卑怯な振る舞いを批判する表現です。

【由来・語源】

犬が遠くにいる相手(他の犬や野生動物)に対して吠える行動が由来です。近くにいれば怯えて吠えることもできないのに、安全な距離から大声で吠え立てる犬の姿が、「直接対決を避けて陰で強がる人間」のたとえになりました。実際の犬の遠吠えは縄張りの主張やコミュニケーションの手段であり、必ずしも臆病さの表れではないのですが、ことわざでは比喩的に使われています。

【使い方のポイント】

陰口を叩く人や、本人の前では意見を言えないのに裏で批判する人に対して使います。「あいつの批判は犬の遠吠えだ」というように、相手の発言を「卑怯」「取るに足らない」と切り捨てるときに効果的です。ただし、この表現自体がかなり辛辣な批判であるため、相手との関係性や場面を考慮する必要があります。

【例文】

《ビジネスシーン》

会議では一言も発言しなかったのに、終わった後にSNSで上司の方針を批判している。まさに犬の遠吠えで、意見があるなら会議の場で堂々と述べるべきだ。

《日常会話》

試合で負けた後に「あの審判がおかしかった」「調子が悪かっただけ」と言い訳するのは犬の遠吠えだよ。次の試合で実力を見せるしかない。

《作文》

匿名のインターネット上で他者を誹謗中傷する行為は、現代版の「犬の遠吠え」である。画面の向こう側にいるのは実在の人間であり、安全な距離があるからといって何を言ってもよいわけではない。

【類似表現との違い】

「負け犬の遠吠え」はさらに強い表現で、敗者が陰で強がることを指します。「陰口」は事実として裏で悪口を言う行為で、比喩ではなく直接的な表現です。「犬の遠吠え」はそれを動物のたとえで表現することで、行為の滑稽さと卑怯さを同時に描いています。「虎の威を借る狐」(ID:4)は他人の権威を利用する行為で、「陰で強がる」とは異なります。

【豆知識】

犬の遠吠えは生物学的には高度なコミュニケーション行動です。オオカミを祖先に持つ犬は、遠吠えによって仲間の位置を確認したり、縄張りを主張したりします。遠吠えの音は数キロメートル先まで届くことがあり、周波数は個体ごとに異なるため、犬同士は声で相手を識別できます。夜中にサイレンや他の犬の遠吠えに反応して遠吠えする飼い犬が多いのは、この本能的な行動の名残です。ことわざでは「臆病」の象徴ですが、実際には犬にとって重要な社会的行動なのです。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「犬の遠吠え」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「犬の遠吠え」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「犬の遠吠え」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

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クイズ

「犬の遠吠え」の意味として正しいものは?

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