百発百中

ひゃっぱつひゃくちゅう

全て命中して一つも外れない。

🔢 数字

意味・由来

「百発百中」(ひゃっぱつひゃくちゅう)

【意味】

「百発百中」とは、百回射れば百回すべて的に命中するという意味で、一度も外さない完璧な命中率を表す四字熟語です。転じて、予想や計画がすべてその通りになること、あるいは非常に高い精度や確実性を持っていることを意味します。技術の正確さ、判断の的確さ、予測の精度の高さを称賛するときに使います。

【由来・語源】

出典は中国の歴史書『史記』周本紀、および『戦国策』西周策です。楚の弓の名手・養由基(ようゆうき)は百歩離れた柳の葉を射ても百発百中だったと伝えられ、「百歩穿楊(ひゃっぽせんよう)」という故事成語の元にもなりました。また、春秋時代の弓の名人・李広将軍も百発百中の腕前で知られ、石を虎と見間違えて射ったところ、矢が石に突き刺さったという伝説が残っています。

【使い方のポイント】

正確さや的確さを強調する場面で使います。射撃に限らず、営業成績、天気予報の的中率、推理の正確さなど、幅広い分野に応用できます。「百発百中の見通し」「百発百中の営業力」のように形容詞的に使うことも多いです。ただし、文字通り「一つも外さない」という意味が含まれるため、少しでも外れたケースがあれば使うのは不正確です。

【例文】

《ビジネスシーン》

彼女の市場分析は百発百中で、過去三年間に彼女が「売れる」と判断した商品は全てヒットしている。経営判断において最も信頼できる存在だ。

《日常会話》

あの占い師の予言は百発百中だって評判だけど、外れた時のことは誰も覚えていないだけじゃないかな。

《作文》

AIの予測精度が向上し、一部の分野では百発百中に近い成果を上げているとの報告がある。しかし、人間の判断が完全にAIに置き換わる時代が来たとしても、予測不能な出来事は必ず起きる。百発百中の幻想に頼りすぎることの危険性を忘れてはならない。

【類似表現との違い】

「的を射る」は物事の核心を正確に捉えるという意味で、一回の正確な判断に焦点があります。「百発百中」は継続的に外さないという反復の正確さに焦点があります。「寸分の狂いもない」は精度の高さを表しますが、複数回の実績ではなく一回の精密さに使う傾向があります。「万全」は準備が完璧であることを指し、結果の正確さとは異なります。

【豆知識】

養由基の「百歩穿楊」の「百歩」は約138メートルに相当します。現代のオリンピック・アーチェリーの射距離は70メートルであり、養由基の逸話が事実だとすれば、オリンピック選手の約2倍の距離から的を射抜いたことになります。もちろん故事は誇張を含んでいると考えるのが妥当ですが、中国古代の弓術が高い水準にあったことは考古学的にも裏付けられています。なお、「百発百中」を英語に訳すと hit the mark every time ですが、近い表現として a dead shot(百発百中の射手)という言い方もあります。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「百発百中」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「百発百中」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「百発百中」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

クイズ

「百発百中」の意味として正しいものは?

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