骨を折る

ほねをおる

苦労して努力すること。

👋 体

意味・由来

「骨を折る」(ほねをおる)

【意味】

「骨を折る」とは、苦労して努力すること、面倒な仕事や頼みごとに尽力することを意味する慣用句である。実際に骨折するほどの大変な労力を費やすという比喩で、特に他人のために苦労する場面で使われることが多い。

【由来・語源】

文字通り骨が折れるほどの重労働や困難な作業に取り組むことから生まれた比喩表現である。古くから肉体労働が社会の基盤だった時代、「骨が折れる」ような苦しい労働は日常的に存在した。そこから転じて、身体的な苦労に限らず、精神的な苦労や面倒な調整作業なども含む広い意味で使われるようになった。「骨折り」(ほねおり)は名詞形で、「骨折り損のくたびれ儲け」という派生表現も有名である。

【使い方のポイント】

大きく二つの用法がある。一つは「骨が折れる」という形で、作業の大変さを表す用法。もう一つは「骨を折る」という形で、誰かのために尽力するという用法。後者の方がより能動的で、「彼が骨を折ってくれたおかげで」のように恩義を感じる文脈で使われやすい。感謝の気持ちを込めて使うことが多い表現である。

【例文】

《ビジネス》

新規取引先との契約がまとまったのは、営業部長が交渉のために骨を折ってくれたおかげだ。

《日常》

就職活動で、大学の恩師があちこちに連絡を取って骨を折ってくれた。その恩は一生忘れない。

《作文》

人のために骨を折ることは、見返りを期待しなければなおさら尊い行為である。そうした無私の努力が、社会の信頼関係を支えている。

【類似表現との違い】

「苦労する」は最も一般的な表現で、自分のためにも他人のためにも使える。「骨を折る」は他人のために尽力するニュアンスがやや強い。「奔走する」はあちこち駆け回って努力することで、行動範囲の広さを強調する。「腐心する」は心を砕いて考え悩むことで、知的な苦労に使われる。「骨身を惜しまず」は一切の苦労を厭わない姿勢を表し、「骨を折る」よりも献身度が高い。

【豆知識】

「骨折り損のくたびれ儲け」は、苦労したのに成果がなく、疲労だけが残ったという意味の慣用句である。せっかく骨を折ったのに報われなかった悔しさを表す、ユーモラスかつ自嘲的な表現。「骨」を使った慣用句には他に「骨抜きにされる」(大事な部分を取り除かれて無力になる)、「骨のある人」(気概のある人)、「骨身に沁みる」(深く感じる)などがあり、「骨」が人間の根幹・本質の象徴として多彩に使われていることがわかる。

使い方・例文

ビジネス

今回のプロジェクトは「骨を折る」を胸に、チーム一丸となって取り組んでまいります。

日常会話

「骨を折る」って昔の人はうまいこと言ったよね。

作文

「骨を折る」という言葉がある。この言葉は私たちに大切な教訓を教えてくれている。

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クイズ

「骨を折る」の意味として正しいものは?

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